もっと深く日本が知りたいあなたへ 昔話の源流:鬼のいた道と、本当の浦嶋伝説を訪ねる旅

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海の京都観光圏

天地山海に息づく和の源流

京都から北へ約2時間、豊かな海と山の幸に恵まれた7つの市町が織りなすエリアが「海の京都」です。ここにはかつて強大な古代国家が存在し、和(にほん)の源流といえるような独自の文化が花開きました。後世その流れは神話や伝承へと形を変え、中世には都人達が一生一度は訪れたいと憧れる場所となりました。そう、ここはいわば京都のOrigin。さぁ、日本のルーツを探す旅にお出かけ下さい。

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もっと深く日本が知りたいあなたへ 昔話の源流:鬼のいた道と、本当の浦嶋伝説を訪ねる旅

古代より、この地域一帯は大陸との貿易も盛んで、「丹後国風土記」の中には、国生みの舞台となった「天橋立」、うらしま太郎伝説の「浦嶋子」や天女羽衣伝説の「奈具社」などがあり、「古事記」にも、この地域にまつわる鬼退治の記述が見て取れる。
この巡礼ツアーは、地域に散らばる歴史的事象、神話や伝承を一つ一つ丁寧に紐解きつなぎ合わせていく。点在するその地を訪ね歩きながら、時空を超え、土地ならではの濃密なコミュニケーションを体験してもらうのが目的だ。旅の終わりには、「海の京都」の本質を感じとってもらうことができるだろう。

1日目

「鬼ヶ茶屋」:源頼光らと共に大江山に鬼退治に向かった藤原保晶の末裔が始めたのでは ?との伝承もある地

体験コンテンツ①

鬼のいた道を行く

日本に鬼の話は数あれど、同じエリアに三つの鬼伝説が伝わる地域はめずらしい。今回は有名な「酒呑童子」をはじめ「麻呂子親王」「日子坐王」の鬼退治を辿りながら、鬼という存在の正体、鬼を倒したヒーロー達の生き様を知る、いわば異界への旅である。想像上の話で片付けられないほど実にリアルな鬼のいた痕跡に触れていただきたい。
清園寺は、麻呂子親王の開基と伝えられ、寺に伝わる「紙本著色清園寺縁起」は、麻呂子親王が勅命を受け鬼退治に向かう物語を描いたもの。二瀬川渓谷の左岸にあるのが鬼ケ茶屋だ。国府宮津に赴任した武将に、藤原保昌がいる。妻は女流歌人の和泉式部。その藤原保晶が酒呑童子を退治するために、源頼光らと共に大江山に向かった。それが酒呑童子の鬼伝説でこの鬼ケ茶屋は、藤原保晶の末裔が始めたのでは ?との伝承もある。この界隈には、実にリアルな痕跡が点在している。その足跡を辿ることは、旅の好奇心を刺激する要素の一つ。

 

「日室ケ嶽・遥拝所」:霊験あらたかなパワースポット。全国から参拝者を引き寄せている場所。夏至の日、遥拝場から頂上を眺めると、太陽がちょうど山頂に沈み込む

体験コンテンツ②

日室ケ嶽・遥拝所

元伊勢三社の参道に日室ケ嶽の遥拝所があり、その美しい姿をより間近に拝むことができるという。霊験あらたかなパワースポットとして、今もなお、全国から参拝者を引き寄せている場所だ。夏至の日、遥拝場から頂上を眺めると、太陽がちょうど山頂に沈み込むのだ。機会があれば一度拝んでみたい。

 

「日本棚田100選 毛原の棚田」:天橋立への古道に広がる毛原の棚田

体験コンテンツ③

天地降臨の地、天橋立へ~古道を訪ねて

天橋立へは、都から丹後を結んでいたという古道で峠を越え、上宮津を経由してアクセスする。この辺りは蛇紋岩という特異な地質を持つ。山から流れ出す伏流水はマグネシウムを多く含み、その恵みで育てられた上宮津の米は評価も高い。中でも棚田100選にも選ばれている毛原地区の棚田米は美味しいと評判だ。道幅が狭く、険しい「元普甲道」という古道は、地元民の日常生活の道路だったのだが、天橋立や成相寺方面への参拝の道だったともいう。車で行くにしても、かなり激しいつづら折れを上っていく。この道は平安の頃からあったというが、その時代は明かりもなく、道も整備されていなかっただろう。旅人の気持ちは、いくばくなものか?山間から宮津湾や丹後半島の美しい光景がなんとも贅沢に望めるのだ。参拝を急いだかつての旅人も、きっと癒されたに違いない。隠れた絶景スポットだ。

 

宿泊

美しい舟屋の村「伊根」の舟屋の宿で宿泊

おだやかな伊根浦にたたずむ200軒もの舟屋、1Fが海と直接つながる船のガレージ、2Fが住居という特異なスタイルは世界でもあまり例が無い。 国の重要伝統的建造物群保存地に指定されている伊根の舟屋に泊まる贅沢。薄墨に暮れる空を眺めながら、ふんだんな海の幸を頂く、至福の時間をぜひご堪能頂きたい。

 

2日目

「浦嶋伝承の地 浦嶋神社」:日本最古の浦嶋伝説を物語る絵巻が現存する

体験コンテンツ④

浦島伝説を訪ねて

浦嶋神社は、宇良神社ともいう。825年、浦嶋子を筒川大明神として祀ったのが始まり。開化天皇の後裔氏族である日下部首等の祖先で、その大祖は月讀命の子孫。よって相殿神として、月讀命も祀られている。静かな微笑みで旅人を出迎えてくれるのは、宮嶋淑久宮司だ。室町時代の初期に作られた「浦嶋明神縁起」を見せてくれるのだという。それは、筒川に住んでいた浦嶋子が、蓬莱山の国に行き、帰ってきてからの出来事を一枚の絵にまとめた、日本最古の浦嶋伝説を物語る絵巻だ。今回は、実に軽快な語り口の宮嶋宮司自らが、その絵解きを行ってくれるというから、浦嶋伝説の真相も含めて、楽しみにしたい。また、黒漆研出梨地に蒔絵を施した、豪華な玉手箱も見ることができる。

 

「伊根のもんどり漁」:住民が魚のあらを餌に晩ご飯を調達する「もんどり」という仕掛け

体験コンテンツ⑤

まるごと伊根体験

舟屋が誘う異次元の時、ゆるやかな時間。舟屋の暮らしを味わおう--。
舟屋ガイドさんが伊根町の町並みをご案内いたします。
このガイドツアーの人気の秘密は“もんどり体験”。軒下に打ち寄せる海をのぞくとサザエやアワビがはっている。海底に続くロープを引き上げれば大きなかごが現れ、中で魚がピチピチ跳ねている。住民が、魚のあらを餌に晩ご飯を調達する「もんどり」という仕掛けです。
伊根の魚には当地の酒がよく似合う。舟屋の並びにたたずむ創業260年の「向井酒造」。試飲をしながら、お気に入りの銘柄を探してみてはいかがでしょう。 お土産に代表銘柄の一つ「京の春」のオリジナルおちょこをさしあげます!
伊根町舟屋がまるごと詰まった人気の定番ガイドツアーです!!

「舟屋日和での昼食」:今春オープンした、舟屋のまちなみにあるレストラン

昼食

舟屋日和

まるで海に浮かんでいるかのように立ち並ぶのは、船のガレージ「舟屋」。
舟屋より山側に軒を連ねるのは、人々が住まう母屋と蔵。
その町並みの中に、旅の人を迎える小さな拠点「舟屋日和」はあります。
伊根でその日に水揚げされた旬の魚や、朝採れの農産物。
生活の中にあたりまえにある、自家製の干ものや地酒。
伊根の人々がみている景色とともに、伊根に流れる時間の中で、ゆっくりと食事をお楽しみください。

 

「元伊勢籠神社」:養老3年(719)に丹後一の宮とされた丹波、丹後地方きっての格式を誇る古社。祭神は、伊勢神宮と同じ天照大神や豊受大神。

体験コンテンツ⑥

元伊勢籠神社 正式参拝と御神宝拝謁

養老3年(719)に丹後一の宮とされた丹波、丹後地方きっての格式を誇る古社。祭神は、伊勢神宮と同じ天照大神や豊受大神。国宝、重要文化財の社宝も多く、神殿前の狛犬一対は、鎌倉時代のもので、正面には千木と堅魚木をおく拝殿がたち、荘厳な雰囲気に包まれている。
また、国内にある霊山・霊地の自然石により築かれた石庭「御生れの庭(みあれのにわ)」には水琴窟が設えられており、天の真名井の水によって奏でられる妙なる音色である。今回は正式参拝後、非公開の御神宝を拝見する。

 

1日目
12:15大江駅集合→12:30清園寺→13:30田中製紙工業所→日室ケ嶽遥拝場→(鬼ケ茶屋)→毛原の棚田→15:30鬼の交流博物館→古道を抜けて、宮津天橋立へ→天橋立着→「伊根」の舟屋(宿泊)

2日目
8:50 お宿を出発→9:15浦嶋神社→10:30案内人と伊根浦散策→12:00伊根の観光交流施設、舟屋日和で舟屋の町なみを見ながらのランチ→14:30元伊勢籠神社 正式参拝と御神宝拝謁→天橋立ビューポイントへ→天橋立駅解散


集合・解散場所 / 京都丹後鉄道 大江駅 ・ 移動方法 / 観光タクシー