にし阿波〜剣山・吉野川観光圏
「千年のかくれんぼ」
〜分け入るごとに、時は遡り〜
そびえ立つ山々が悠久の時を閉じ込めたのか。
変わらぬ営みと人のぬくもりが息づく、にし阿波、無垢の里。
たどり着いた時に秘境感を実感できる、山々が重なり合い奥地を隠しているかのような厳しく奥深い自然の中に、山腹に張り付くように点在する居宅と急傾斜地の農地が形成する高地傾斜地集落が数多く残り、国内でも他に類を見ない景観となっている。
民家の軒先が公道のように使われているなど、隔絶された地域が故に限られた資源を分け合い、住民同士の絆を強め、助け合って村の暮らしを守る文化、精神が息づいており、平安時代から来訪者を受け入れてきた気さくで温かい地域住民の気質が、来訪者を和ませ、よそ者もまるで地元民のように温かく迎え入れる風土が色濃く残っている。
こうした高地傾斜地集落の独特の文化的景観、人々の暮らしを、東洋文化研究者アレックス・カー氏が著作で「桃源郷のような別世界」と紹介したことで欧米中心に世界中から多くの観光客が訪れている。
観光圏の特徴
■ 天候
吉野川から阿讃山脈にかけての地域は温暖な瀬戸内海気候ですが、剣山を中心とする山岳部は日本海側気候に分類され、夏期は比較的冷涼で快適な気候になります。
■ 自然
徳島県の北西部に位置し、その8割以上を北部の阿讃山脈や南部の四国山地の森林が占め、中央部には「四国三郎」の異名を持つ吉野川が、西から東へと流れ、美しく雄大な自然環境を有する地域です。
■ 文化
吉野川の恵みにより、江戸時代に、たばこや藍、水運で栄えた地域には、富の象徴である「うだつ」をあげた古い町並みが残っています。また、剣山山系の急峻な山岳地帯には高地集落を切り開き、伝統的な農法を展開する暮らしが今も残っています。
■ 食
祖谷地方の水はけの良い急峻な斜面で栽培されたジャガイモやソバ、吉野川や祖谷川などで取った川魚等を利用した郷土料理(そば米雑炊、でこまわし、ひらら焼き等)があります。
お問合せ
一般社団法人そらの郷
徳島県三好市池田町シマ995-1
TEL 0883-87-8988
E-mail sora@nishi-awa.jp
URL https://nishi-awa.jp/